Dive-in Sister Ray / The Velvet Underground

 打ち込みという概念そのものがなかった60年代のトランスミュージック。不協和音とエゴが剥き出しのバンドアンサンブルは不快という表現が一番しっくりくるはずなのに、ノイジーでざらついたリズムの反復が生み出す高揚感に感覚が犯されるがままになってしまう。コマーシャリズムの一形態としてのアンダーグラウンドではなく、文字通りアンダーグラウンドでしか作り得ないだろう音の凄みは、どれだけ時間が経過しようが色褪せないのです。通勤通学の途中で最も聴いてはいけないタイプの音楽だと思います。